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【R18】Querer【創作BL】

第24章 初デート





中学3年生になってからも
先生は今まで通り接してくれて、
「調子はどう?」って
挨拶みたいに聞くようになった。

これは他に好きな奴できたか?っていう
合図みたいなもので。



先生は俺を気遣ったように断り、
その後も嫌悪感を抱いた様子はなく
今までのように
接してくれることが何より嬉しかった。










「角。来週の14日空いてるかい?」


「っえ!?あ…まぁ…」





2月の季節。

そして14日は
甘い匂いが漂うバレンタインデー。

ゲイの俺には無縁な曜日なのに
そんな特別な日に予定を聞かれ、
無性にドギマギしてしまう。





「なら一緒に映画館行かないか?
もちろん贔屓に思われるから
他の生徒には絶対内緒のヤツね」





先生は自分の唇に人差し指を添えて、
俺の目をみて誘ってくる。



一緒に映画…

ほかの生徒には内緒…

二人で遊びに…





「い、行きますっ…!ぜったいっ」





絶対行く。
寒いから熱なんて引いてられない。






好きな人からのお誘い。





絶対に、特別な日になるんだから。


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