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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第2章 錯綜と交錯


車の通れない道を選び駅まで歩いた。
電車に乗り込み家まで帰る、何をしに外に出たか全く無意味になってしまっていた。

(違う…何も無い無意味な方が良かった)

自問自答を繰り返すうちにマンションの前につく、エントランス前の通りには白いFDが停まっている。
避けるように裏口へ向うと安室がいた。

「さん」

会いたくない時に見たくない顔に追われる事はこうも苛立つのかとは思っていた。

『何の用?』
「話を『…っ聞きたくない!』

足早に近づくと背中に腕を回し後頭部を手で包まれる。

「梓さんとは何も無い…」
『私には関係ない…』
「、俺は…」

安室を演じると決めた彼が安室と降谷の間で揺れているのに本人は気づいていなかった。

『もう…構わないで…、どうして…』
「?」
『どうして私には記憶がないの…あなたを覚えていないの…』

は安室の背中に腕を回しシャツをきつく握りしめた。
「すまない…」と小さい声で呟く安室が何に対して謝っているかにはまだ分からなかった。

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