第41章 復活

そのため、すぐに指示を出さないお2人へ輝利哉様は更に声をあげた。


輝「無惨の所へ行かせるな！！柱が来るまで待機命令だ！！」


けれど、輝利哉の制止が届く前に第一陣の隊士達が無惨の繭へと到着してしまった。


──無限城・無惨の繭前


「これだ！！見つけた！！」

「無惨だ！」


そこに広がるのは、まるで心臓のような巨大な肉の繭。

　
その繭を取り囲むように、隊士達が集まる。


「刃が届かない！！」


「落ち着け！！」


「誰かあそこまで飛べるか！？」


「それよりまず、四方八方に足掛けしている肉を斬ろう！！」


無惨の繭を、どうやって落とすか話し合う隊士達。


そんな彼らへ、輝利哉様からの待機命令が遅れて届いた。


「待て！！ちょっと待て！！待機命令が出てる！！」


1人の隊士がそれに気付き、慌てて他の隊士達と伝える。


けれど、彼らとて鬼殺隊。


目の前にある、彼らの仲間や家族の仇である無惨を前に待機命令を出され、はい分かりましたと従える筈もない。