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【鬼滅の刃】復讐の血桜 

第41章 復活



炭治郎と冨岡は怪我の手当てを終え、無惨の居場所を知らせてくれる炭治郎の鴉と共に走っていた。


そこに別の鎹鴉が飛んでくる。


鴉「行冥、実弥、杏、無一郎、玄弥、5名ニヨリ上弦ノ壱撃破ァ!!撃破ァァ!!」


「「!!」」


この吉報に炭治郎は思わず顔を綻ばせる。


冨岡と喜びを分かち合おうと隣を見るが、冨岡の表情に息を呑む。


炭(義勇さん、すごく真剣な顔だ。…そうだ。これで残る上弦は上弦ノ肆のみ。そいつは伊黒さんと甘露寺さんがきっと倒してくれる。あとは"無惨"との決戦を残すのみ。)


戦いは"これから"が本命なのだ。


炭(しっかりしろ、前を向いてひた走れ。最期の最期まで、戦い抜く!!)


だからこそ炭治郎もまた、己の心を引き締めるよう鼓舞する。


炭(皆がそうしたように、俺もそうする。迷いはない。例え不完全な状態であったとしても…。俺は“受け継ぐことが出来なかった者”だった。)


炭治郎の心の不安の底には、先程鴉から貰った手紙にあった。


炭(千寿郎君からの手紙で分かった。13の型があるはずのヒノカミ神楽を俺は12までしか知らない。)


父から受け継いだ神楽の舞の型は12個。


それを戦いへ応用していた炭治郎は、千寿郎からの手紙により13個目の型があることを知った。




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