第6章 美術教師の目論見※
宇髄side
女を口説くなんてのは慣れている筈。
なのに、コイツの前になると、自分が自分じゃないと思うくらいに心が揺れた。
「好きだ、舞……」
真っ赤になった顔を隠すように、彼女の首筋に顔を埋める。
「舞、愛してる…」
こんな言葉俺らしくないが、これくらいしないと鈍い舞には伝わらない。
「っあ…先生、ダメ……!!」
するりと舞の体操服の下に手を滑り込ませる。
時折舞の喉から聞こえる唾液を飲み込む音にさえ、俺は酷く興奮した。
「待って、…まっ、、あっ……!!」
俺の肩により一層の力を入れた彼女に驚き思わず動きを止めた。
「舞、、、??」
「やっ、、見ないで、、」
恥ずかしいから…、と俺に見えないように顔を背けた彼女の耳は真っ赤だった。
俺は彼女の顔をこちらに向かせて頬にキスをする。
"過度な触れ合いは禁止"
そんな言葉、俺の中からはもう消えていた。