第4章 藤の花の家紋の家 ~悲鳴嶼行冥~ 中編 【R18】
今までに感じたことのない圧倒的な質量が、入り口に込められた気がした。
「う……んっ……」
痛そうな声が漏れた。
行冥君が思わず腰を引きそうになる。
「違……大丈夫だから……ゆっくり……」
私は行冥君の頭に手を回し、口付けをねだった。
背中を丸めた行冥君が、ゆっくりと口付けながら少しずつ私の内に侵入ってくる。
行冥君の少し荒い息が私の顔に当たる。
私の手は、行冥君の刈り上げた部分を撫でている。
ふふ……なんだか、気持ちいい……
ざりざりとした感触に少しだけ身体が緩む。
だって強ばらせていたら、挿入りそうもない……
そんな事を考えていたら、ぐっと押し込まれた。
「あっ!」
少し大きな声が漏れた。すると
「私の事をもっと感じてほしい……」
私がぼんやりしたのを、気付いたのか……
でも
「行冥君の事しか……考えられない……」
その言葉を聞くと、また少しずつ奥に行冥君が侵入ってくる。
そして、私の一番最奥まで辿り着いた時、内をぐりぐりっと擦られると、私の中からは、水の様な物が溢れ出した。
何度も何度も びしゃびしゃと溢れ出てくる液体に
「凄い……こんなにも出てくるんですね……」
「知らな……こんなの……」
私の頭が混乱してきた。
どうして?どうして、こんなに気持ちいいの……
我慢していた声が大きく漏れ出すと、その声は全て行冥君の唇が、呑み込んでくれた。
私は狂ったように、腰を動かしていたかも……
「はっ……京子さんっ……」
行冥君の少し苦しそうな声が聞こえた。