第7章 Coke+ポンパドール -Fseries-
「ふふ…あ、いいや…良いこと考えた」
潤がにやにやしながら俺と翔ちゃんを交互に見た。
「は?」
「なに?」
潤が何かを言おうとした瞬間、どこからか電話の音がした。
「あ、俺だ」
潤がブルゾンのポケットからスマホを取り出した。
「あー…はい松本」
その場で電話を始めた。
「うん。点滴。7度9分?上がったな…はいはい…2時間ほど?」
ああ…おーちゃんの病院からかな?
「ああ…じゃあ、俺さ用事済ませてから戻るから…智にそう言っといて?え?寝てる?…そっか…じゃあ、俺が行くまでついててやって?はい…うん…じゃ、よろしく」
ぽちっと通話を切ると、少し心配そうな顔をしてスマホを見つめてる。
「はー…つうことで、俺、智のこと迎えに行って、そのまま帰るから…今日は俺も智も欠席ってことで。ごめんね?」
「ああ…そんなのいいけどよ。来年、新年会すりゃいいし…」
やっぱ、今日は潤もおーちゃんも無理かあ…
寂しいけど、しょうがないよね。
「で、どうだって?智くん」
「ああ…風邪だって…ちょっと熱が高いから、点滴するって」
「ああ…そうかあ。ちょっと最近、疲れ気味だったもんな」
「そ。あの人言わないから、わかんないんだよね…」
「早く良くなるといいね!」
「まあ、基本強いから大丈夫でしょ。俺と違って」
よいしょって言いながら、潤は床から立ち上がった。
「…でさ。俺、2時間空いちゃったんだけど」
「は?」
翔丸くんをぶらぶらさせながら、翔ちゃんはまた探しものを始めていたが、潤の言葉に怪訝な顔をした。