第2章 Ninomiya.
「....で、どうだった?
オイラの“配慮“って奴は役に立った?」
「微妙っすね、でもありがとうございます」
夕暮れ、
赤く染まる道を歩く
智はニッと彼に微笑む。
「オイラの妹はちーっと警戒心がつえーから
なかなか難しいよ。」
「大丈夫、俺ならイケる♪」
内緒の話。
君と俺だけの秘密
知られちゃいけない、
俺の秘密
「なーんで選りに選って
オイラの妹なんか好きになったんだよ?」
「兄貴にゃ分かんねぇ魅力っつうのが
先輩にはあるんですよ」
内緒話、
俺が君を好きだって秘密
「ちょーっとなにしてんの!?
さっさと歩かないと置いてくよ!!!」
「せんぱーい、俺が居なくて寂しいんでしょ
いま行きますよー」
「く・ん・な!!」
「微笑ましいべ。」
いつか、
君に伝えてみせるよ。
ねえ先輩。
俺しか見られないくらい、
好きにさせてやるから。
覚悟しておいてくださいね、愛里
(なんなの、二宮くん。)
(せんぱーい、デートしません?)
(いや返事待つ気ないでしょ....;)
(ふふ。好きです先輩! )
(....は、あ!!?)
(かーわーいー((殴
(いっぺん黙ってろ)