第2章 衣食住揃えば生きていけると思うんだ。
掃除をきちんと終わらせてから三蔵法師に直接聞きに行った。
「と、言うわけで妖怪について教えて欲しいんですけど」
「いやぁ、頭を打って記憶喪失とは聞いていましたが、そこまで忘れてるなんてねー」
はっはっはっ、と笑ってはいるものの多分内心ドン引きしているのだろう、笑顔が引きつっている。
頭大丈夫ですか?
と言われている気がしてムカついたので髪を三つ編みにしてやった。
「で、真面目に本題なんですけど、妖怪っているんですか?」
「多分生きていれば1度は目にしたことはあるはずなんですけどねぇ。」
「ほら、私記憶喪失なんで。」
「なるほど、だから時々常識もぶっ飛んでるんですね。」
「おい、泣くぞ。」
完全にやられっぱなしであるが、親切にも一応基礎知識である妖怪について簡単に説明をしてくれた。
ちょうど近くにいた江流にも哀れみの目で見られてしまう。
えぇ、そんなにやばいことはしてないと思うんだけどな。
まぁ、いいや。
ねぇ、三蔵法師様。お暇なら麻雀やりましょうよ。
いいですね。何かけますか?
自己防衛できる御札とかありません?
うーん、影響されやすいんですねぇ。