第12章 押してダメなら引いてみる
(突然団長になんてこと言うの!ってまだ飽きてませんー!)
すると、リヴァイが
「おい、なんか来たぞ?」と言うと、二ファがびっくりして
「え!すごい!リヴァイさん上手ですね!」と言ってリヴァイの元へ駆け寄った。
「兵長すごいですねー…。私には向いてないよ…全然釣れないんです。」と、私は言いながら不器用だがエサを付けて海に竿を投げた。
すると、エルヴィンが
「釣りは竿はあまり動かさずに様子を見ている方がいいんじゃないか?」と言った。
そして私が握っている釣竿の上からエルヴィンが私の手を握ってきた。
「えっと…団長?////(なになになに?だ、団長私の手を…!?)」
私は急な出来事にびっくりした。これでは釣りに集中できない。
(そんなことしたら釣りができないですよ!しかも近くには二ファと兵長が居ますよ!?二ファにバレたりしたらからかわれます////あと、すごい近いんですが…)
そしてエルヴィンは
「押してダメなら引いてみろ…という感じで時々竿を動かした方がいいんじゃないか?」と言い、時々竿を揺らしていた。
(////耳元で囁くのはダメです…。)そんなことを思っていると突然すごい力で引っ張る感触が糸から伝わってきた。
「!?まさか?」と言うと、エルヴィンは
「釣れたか?」と言って一緒に糸を引っ張った。
(力が強い…!)
「団長、なんか重いですよ!これ!引っ張ってください!」私の力では取れそうにない。
エルヴィンも手伝ってくれた。
「…これは力が強いな。一気に引っ張るぞ?」と言って2人で一気に竿を引き上げた。
すると、ザバァっと大きな音をたてて宙に大きな魚が舞った。
「釣れた!初めて釣れました!やった!」
私の釣竿には魚がいた。(やった!初めて釣れた!団長と一緒に釣れたし…。団長の力って強いな…)とても嬉しかった。
「団長が一緒に釣ってくれたから大物がつれたんですよ!ありがとうございます!!やった!」
エルヴィンは私を見て
「よかったな、私も釣ってみるか…。」と言って1人で釣りをしにいった。
(えへへ、団長と釣りができたなんてすごい幸せ…。団長の彼女になれたら毎日あんな感じなのかな…いいなー…。)
「押してダメなら引いてみろ…か。」私はこの言葉にグッときた。
…
「え、おにょ、釣れたじゃん!よかったね!」二ファは私の方に来た。
