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千分の一話噺

第484章 噂


「ハッ~クション!
あぁ…、風邪引いたか?」
「熱は?」
「ない」
「寒気は?」
「ない」
「鼻水は?」
「ない」

「…って事は、誰かが噂してるんじゃないの?」
「噂?今どきそんな事…」

「あっ、噂だったら水を一気飲みすれば…」
「それはしゃっくりの治し方だろ?」
「驚かす!」
「それもしゃっくりだ!」
「じゃあ、太陽を直接見る」
「それはくしゃみが出そうで出ない時の…」

「だったら、石に噂って書いてどっかへ投げて…」
「石に噂?何だそれ?聞いたことないぞ」
「それを探してくるのが第一の修行で…」
「何で修行するんだっ!?」
「瓢箪に目一杯息を吹き込んで…」
「それも修行だろ!?」

「手の平に噂と書いてパクッと飲み込む…」
「それは、人前で上がらない様にだ!」
「じゃあじゃあ、ご飯を噛まずに飲み込めば?」
「それは魚の骨が喉に刺さった時だ…」
「一緒に明太子を飲み込んで…」
「何で明太子?」
「更にお茶を飲めば…」
「飲めば?」
「明太子茶漬けの出来上がり」
「…もういい!」


end
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