第478章 探求
『カボチャの皮が固いのはなぜか?』
俺は突然その事が気になって夜も寝ていられない。
「隆司!いつまで寝てるんだい!?
遅刻するよ!」
翌朝、寝坊してお袋に叩き起こされるくらいに…。
とりあえずお袋に聞いてみた。
「そんな下らない事言ってないで、さっさとご飯食べて学校行きな!」
どやされて、ご飯をかっ込んでから、使い捨てカイロを手に家を飛び出した。
学校で友達に聞いてみた。
「知るかよ、そんな事…」
つれない返事だ。
先生にも聞いてみた。
「そんなの動物に食べられない為だろ?」
歴史の教師じゃこんなもんか…。
俺は放課後、農家を訪ねた。
「カボチャの皮の事だぁ?仕事の邪魔だ!
そんなのは学者にでも聞きな」
無下に断られた。
学者と言われ近くの大学に駆け込んだ。
「カボチャ?Oh pumpkinね!Halloweenで使いマス
Japanではトウジ?に食べると聞いてマス」
外国語大学でカボチャの皮の事は無理か…。
「もうすぐ冬至かぁ…
そう言えば、何で冬至にカボチャを食べるんだ?」
俺は冷えた手を使い捨てカイロで暖めながらスマホで調べた。
「…なるほど、カロチンやビタミンが豊富で風邪の予防に良いのか
昔の人も考えてるんだな…」
冬至の事は分かった、さて次は何処に聞きに行くか?
end