• テキストサイズ

千分の一話噺

第473章 クリぼっちって何ですか?


「あっちぃ!」
危なく出来立ての鍋焼きうどんをひっくり返すところだった。

寒くなったから土鍋で鍋焼きうどんを作った。
蓋は素手で開けたから、ついそのまま持とうとしてしまった。
「どうする?………あっ、軍手があったな」
軍手を二枚重ねて土鍋をテーブルに運んだ。

鍋焼きうどんと言っても、白菜に長ネギにえのき茸しか入ってない。
「天麩羅が欲しいところだけど…」
新型コロナの影響で仕事が激減し、贅沢は言ってられない。
「…このままコロナが収まらないと、素うどんの鍋焼きになりそうだ…」
一人苦笑いしながら、うどんを啜る。

「あっちぃ!」

テレビからジングルベルが流れていた。


end
/ 1580ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp