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千分の一話噺

第404章 逃亡


俺が車で踏み切りを渡ると、電柱の影から警官が出てきた。
(やばっ…ってちゃんと一時停止したよな…)
しかし、警官は俺の車を止めた。
「何ですか?ちゃんと一時停止しましたよ」
窓を開け、警官に何なのかを聞いた。

「あなた今、アペリティフしなかったですね」
「………はぁ?」
俺は警官に聞き直した。
「だから、アプリティフしなかったですよね!」
「あ、アプリ?…ってスマホのアプリですか?
ながらスマホもしてないですよ!」
正直、何を言っているのか分からなかった。
「では、逮捕します」
「はあ!?馬鹿言ってんじゃねぇよ!
んな訳の分かんねぇ事で逮捕されてたまるか!」
俺は車を急発進させた。

タイヤの悲鳴を残し、その場から逃げ出した。
(待てよ、何で俺が逃げなきゃいけないんだ?
これじゃあ、まるで逃亡犯じゃないか…
だいたい、あのアプリ何とかって何だよ!)
しばらくするとパトカーが数台、俺の後ろに着いてきた。
「やべぇ!」
「止まれ!止まらんと撃つ!」
「おい!ここは日本だぞ!」

パンッ!パンッ!

乾いた銃声とリアガラスの銃弾跡…。
「ふざけんなぁ!殺す気か!」
俺は思い切り叫んで…。








…目が覚めた。


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