第397章 事件です!
コン、コン!
「…誰だよ、こんな時間に…」
時計の針は零時を回っていた。
そろそろ寝ようかと思っていた時に突然の来客…。
コン、コン!
「…はいはい、今出るよ」
安アパートだから、ドアをノックする音が良く響く。
「…どちらさん?」
俺がドアを開けると見覚えのない銀色の顔があった。
「通りすがりの宇宙人ですが、ちょっと良いですか?」
「はあ?間に合ってます!」
俺はすぐにドアを閉めた。
「バカじゃねぇのか
こんな夜更けにあんな被り物して…」
コン、コン!
「うるせぇな!警察呼ぶぞ!」
ドアを開けると同時に怒鳴った。
「その警察ですが…」
立っていたのは制服警官だ。
「えっ?あれ?あの宇宙人野郎は?」
俺は警官の後ろや周りを見回した。
「…宇宙人?何を言っているんですか?」
「あっ…いや…
…ところで警察がこんな夜更けに何ですか?」
警官によると近所で事件が起きて、聞き込みをしているらしい。
「…だったら、今さっき銀色の宇宙人みたいな被り物した怪しい奴がうちに来たよ」
「…それは、こんな顔だったかな?」
警官の顔がみるみる銀色に…。
end