第370章 豆まきVS恵方巻
「節分には豆まきだ!」
俺は断固たる決意で主張した。
「豆まきってのはな、『魔の目(鬼の目)に豆をぶつけて魔を滅(鬼退治)する』と言って、その豆を食べる事で無病息災を祈る伝統行事なんだ!」
しかし、彼女は反対だった。
「それって『魔目に豆で魔滅』の単なる語呂合わせでしょ!
伝統かも知れないけどバカっぽいから嫌!
私は恵方巻が良い!」
近年、コンビニの影響で広まった『恵方巻』、『豆まき』の最大のライバルだ。
だが、しかし…。
「恵方巻の発祥を知らないのか?」
俺の問いに彼女は首を傾げた。
「元は江戸時代の関西の芸者遊びで下ネタなんだよ
それを大阪の海苔問屋が今の様な縁起物として売り出したんだ
しかも、当時は丸かぶりとか単なる太巻きだったのを、コンビニが売り出す時に恵方巻って名付けたらしいぜ
どっちがバカっぽいよ」
俺はネットで調べたネガティブな情報を並べ立てた。
「え~っそうなの!?
だったら、どっちも嫌!
今年の節分は散らし寿司にする!」
まだ、そんなライバルいたのか?
「いや、散らし寿司って言うのはな…」
俺はネットで情報を探すのだった。
end