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千分の一話噺

第335章 収穫祭


今年も無事に収穫祭が終わった。

しかし、今年は例年よりも不作だと言われている。
「はぁ…今年はどこもいまいちだったな」
俺は相棒に溜め息を吐いた。
「あぁ、どれも活きが悪い…」
相棒も同じ様に感じていた。
「異常気象が続いてるせいかもな」
「まぁそれでも何とか使えそうな奴が買えただけマシか…」
俺達はぼやきなから収穫祭で買った人間達を檻に入れて母船に運んだ。
「どうだった今年の地球人は?」
母船に着くと資材部の担当者から質問された。
「う~ん、地球自体が疲弊してるから、人間も活きが悪いよ」
「そうか…来年は他の星の収穫祭に行くか?」
資材部の担当者は、そう呟きながら檻を押して倉庫に入っていった。

毎年この時期、地球に来ている宇宙人達による収穫祭が行われている。
宇宙人達が世界各地で拉致した地球人のオークションだ。

ここで売られた地球人は、奴隷になったり、ペットにされたり、戦場に駆り出されたりする。

あなたの近くに行方不明になった人はいませんか?
宇宙のどこかで地球に帰る事を夢見ているかも知れません。


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