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千分の一話噺

第200章 ロボット?


「…ここは?」
私が目を覚ますと知らない部屋にいた。
見回すと病室みたいだった。
「あっ!」(私、車にはねられて…)
事故に巻き込まれた事を断片的に思い出した。

そこに白衣を着た人が部屋に入って来た。
「気が付きましたね
どこか具合の悪い所はありますか?」
「えっ?そういえば…」
言われて気付いた、どこも痛くない事を。
「でも私、事故に…」
と言いかけた時、「にゃ~」と部屋に猫が入って来た。
「猫!ダメ!猫アレルギーなんです!」
「大丈夫、この子は君をサポートするロボットだから…
それと君のアレルギーは猫も花粉も直してあるよ」
私がびっくりして呆然としていると猫ロボットがベッドに飛び乗った。
「わたくし、シャノンと申します
これからよろしくお願いします」
猫に挨拶された。
「あっ、あの私、久藤文華って言います!
よろしくお願いします!」
猫に自己紹介なんて何か変な感じ。
しかし、アレルギーを治せるなんて、この人は名医なのかも知れない。
「先生!私の友人も花粉症で苦しんでいるんです
治せますか?」
「いや、僕は医者じゃなくて科学者だから人の治療は出来ないんだ」
またもびっくり、医者じゃないって事は、ここは病院じゃないのかも…。
「…でも、私を治してくれたんですよね?」
「はい、僕があなたの身体を直しました
頭以外は全部使えなかったから、バイオロイドとして作り直しましたよ」
この科学者は非常に大事な事をサラっと言ってのけた。

私はフリーズしてしまった。



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