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千分の一話噺

第199章 ミューの日常⑤・変な奴


「ミュー、大人しく留守番してるのよ」

どうやらご主人様やご両親はお出かけの様だ。
「にゃ~」
これは久しぶりに暴れても良いのかな?
とりあえず一回りしてこよう。

ご主人様やご両親の部屋には入れないみたいだ。
リビング、キッチン、玄関と二階の廊下は大丈夫だな。
とりあえず二階の廊下の日だまりで一休みしよう。

「にゃん?」
しばらくしたらリビングで何か音がした。
誰か帰って来たのかな?
でも、人の気配がしない。

「にゃっ!」
何だコイツは!?
鼠にしてはでかいし動きが遅い。

必殺!猫パンチ!

『ウィーーーン』
何だ?全然効いてない!
『ウィーーーン』
うわっ!こっち来るな!
「しゃーっ!」
何なんだ!この丸い奴は!

この変な奴と争っているとご主人様が帰ってきた。
「ミュー!止めなさい
これは掃除機なのよ」
「にゃ?」
掃除機ってあの煩い奴だろ?
全然違うじゃないか。
「買ったばかりだから壊さないでね」
丸い奴はまだリビングを我が物顔で動き回っている。
しかし奴は地面をはい回るだけのようだ。
大したことない奴だな。

暴れたからお腹空いた。
「にゃ~」
ご主人様にねだってみた。
「まだご飯には早いわよ
これで我慢してね」
ご主人様はオヤツを出してくれた。

これからリビングではあの丸い奴と縄張り争いすることになるのかにゃ~?


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