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千分の一話噺

第195章 うさぎさんの日常 番外編


うさぎさん達の住む野山も春爛漫になりました。


「エミリー、良い季節になったわね」
うさぎさんとリスのエミリーさんは桜の下でお弁当を広げました。
「そうね…
そろそろ新しいスイーツも考えないとね」
「そういえば、ノラさんはどうしたの?」
「ノラさんは街に買い出しよ
そろそろ戻ってくるんじゃない」

しばらくすると山猫のノラさんが熊のゴンさんとやって来ました。
「えっ?なんでゴンさんまで?」
エミリーさんが慌てて身なりを整えました。

「ノラさん、お帰りなさい」
うさぎさんがノラさんに挨拶しました。
「あっ…た、ただいま…です」
ノラさんはいまだにうさぎさんの前ではあがってしまいます。
「なんでゴンさんも一緒なの?」
「おう、俺も街に用があってな…」
そう言いながら後ろにある大きなタイヤを見せた。
「「タイヤ?」」
うさぎさんとエミリーさんは首を傾げました。
「このタイヤを積み上げて家を作るんだ」
ゴンさんはエミリーの前で胸を張りました。

「タイヤで家なんて作れるの?」
うさぎさんがノラさんに聞きました。
「あ、あれは嘘だよ
ゴンは、エミリーを驚かせたかったみたい…
本当は、広場に遊具として置くんだって…」
「ゴンさんらしいわね」
うさぎさんは笑顔で答えました。

麗らかな陽気に笑顔が絶えないうさぎさんと仲間達でした。



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