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千分の一話噺

第162章 歳の差夫婦⑤・衣更え


2017年11月7日、今日は立冬。
二十四節季の一つ、冬の始まりだ。

「そろそろ衣更えだね」
「そうね」
私は箪笥から冬服を引っ張り出した。
「はい、これ」
私が出した冬服を旦那が衣装ケースに仕舞い、別の衣装ケースから夏服を出して箪笥にしまう。
「晴れたらもうTシャツだね」
これからの夏に備えた衣更えだ。

何故夏なのかと言うと、私達は今、海外転勤で羊の国ニュージーランドに住んでいるから。
日本とは季節が真逆で、これからが夏本番になる。

「こっちの夏も蒸し暑いのかしら?」
「日本みたいに湿度は高くないみたいだよ
けど、夜は日本より冷えるらしいから薄手の上着はあった方が良いかもね」

桜咲く日本を出て、紅葉のニュージーランドにやって来て半年が経った。
ニュージーランドにも四季はあるけど、日本より温暖みたい。
冬は日本より暖かく感じた。
春は桜も咲くし、可愛い子羊がたくさん生まれる一番良い季節。
これから初めての夏です。
「紫外線が日本より強いから、これからはもっと気をつけないとな
まだ日本には帰れそうもないから…」
旦那は私の事を心配してくれてるみたい。

でも私は結構ここが気に入ってる。
まだ歴史は浅いけど、美味しいワインが作られてるからね。



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