第779章 空と彼女は晴れが良い
俺は車を車を買い換えた。
「わぁ!スゴイ!
カッコいいわね!」
休みに彼女と高原へドライブに出掛けた。
「こいつのエンジンはV6にターボを付けて馬力を上げてるけど、ハイブリッド化してあって燃費も両立してるんだ
だから、こんな坂道も全然余裕だよ」
「…V6のター坊?…そんなメンバーいたっけ?」
「いや、そのV6じゃなくて…
まあ、スーパースポーツカーなんだよ」
「ふ~ん、…で、この車でどんな運動が出来るの?」
彼女は車には興味が1㎜もない。
俺がどんなに良い車に乗り換えても、どんなに車の凄さを話しても常にこんな感じだ。
しかし、この車には最終兵器がある!
「じゃあ、これならどうだ!!」
俺はメーターパネルの横にあるスイッチを押した。
ポチッ…
ウィーンとモーター音がすると屋根が移動を始める。
「うわ~!空が見える!!
スゴイ!スゴイ!スゴ~イ!」
この車を選んだ最大のポイント、電動オープンルーフだ。
しかし、まさか電動オープンルーフにここまで感動してくれるとは…。
「青空が気持ち良い~!
見て!飛行機雲が真っ直ぐに延びてるよ!」
高原の道は、残暑も気にならないし空気も綺麗でオープンにして走るには最高だ。
「気持ち良いよね
やっぱり秋はこうじゃないと…」
「…秋だから運動出来る車にしたの?」
そのスポーツじゃないんだけどね…。
end