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千分の一話噺

第736章 健康と経済は両立するのか?


「帰りは二駅分歩くか…」

最近、歩いた歩数をポイントに替えてくれるアプリを使ってポイ活をしている。

体調や気分や時間の有無で変わるけど、出勤時や帰り道で一駅手前で降りて歩くようになった。

ポイ活と言うがアプリ内で貯めたポイントをクレジットカードなどのポイントに変換するのだが、この変換率がすこぶる悪い。
「まあ、まるっきり無駄じゃないから…」
ほぼほぼ歩くための口実になっている。

運動が嫌いで健康診断ではメタボ予備軍と言われ、何とかしないとと思っていた。
よくあるトレーニングジムとかは入会金や月謝など金が掛かる。
そこで考えたのが歩数アプリでポイ活する事だ。
『歩くだけでポイントが貰える』って触れ込みのアプリに登録すれば、運動嫌いな俺でも少しは歩くだろうと…。


夕方とは言え気温はまだ30度ある。
飲み物を買うのにコンビニへ入った。
「…おっ、アイスも買うか」
麦茶とあずきバーを買って歩き始めた。

あずきバーは子供の頃から好きなアイスだ。
「これ…昔からあるよなぁ」
あずきバーを食べながら線路側の道を歩く。

歩きながら夕飯、何にしようか考えた。
昨日はコンビニ弁当だったから、今日は自炊するか?外食するか?だな。
「…冷蔵庫に何があったかな?」
冷蔵庫の中を思い返した。
「…野菜がいくつか、…ウインナーはあったかな?
後はビールくらいか…」
そんな事を考えていたら、地元の駅に着いた。

「…駅前のうどんでも食べて帰るか」
ポイ活で貯めたポイントが使える店だが、うどんを食べられるのはまだまだ先の話だ。


end

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