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千分の一話噺

第726章 うさぎさん、マヨネーズを食べる


昔々、あるところにいろいろな動物たちが楽しく暮らす野山がありました。

リスのエミリーさんはうさぎさん家のドアをノックして入って行きました。
「うさぎ、ノラさんが新しい料理を作ったらしいの…
ランチ食べにいかない?」
「あっ、エミリー?ちょっと待って…
すぐ終わるから」
うさぎさんはミシンで生地を縫っていました。

「何してるの?」
「銀さんに頼まれたカーテン作ってるのよ」
うさぎさんは狐の銀さんにカーテンを頼まれていました。
「うさぎは器用だから良いわね」
「エミリーだって上手にお菓子作るじゃない」
エミリーさんはお菓子屋さんをやっています。
「お菓子は自分が食べたいから作ってるだけよ
お店にしてるのはたくさん作っちゃうからね」
エミリーさんはうさぎさんに笑顔で答えました。

「…これでよし!
エミリー、終わったからノラさんのお店に行こう♪」
うさぎさんとエミリーさんは、山猫のノラがやっているレストランに行きました。

「いらっしゃいませ」
お店に入るとノラさんが出迎えてくれました。
「ノラさん、新しい料理が出来たんですか?」
「は、はい!…あの、…その…」
うさぎさんの言葉にノラさんは緊張してしまいました。
「はぁ…いつまで経ってもノラさんはノラさんね
その新しいランチを2つ!」
エミリーさんは少し呆れた様子で注文しました。

しばらくするとノラさんが料理を運んで来ました。
「お待たせしました
キノコと青菜のマヨネーズ炒めです」
「うわっ!美味しそう♪だけど…」
「…マヨネーズって何?」
うさぎさんとエミリーさんはマヨネーズを知りませんでした。
「卵とお酢と塩をよく混ぜ合わせたソースだよ
最近、街のレストランで流行ってるそうなんだ」
ノラさんはたまに街まで行って食材や調味料を買ってきます。
そこで新しい料理も教わってきました。
「これ、混ぜ合わせるのが大変なんだけど美味しいでしょ?」
「「うん♪」」

今日も平和な野山でした。


おしまい


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