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千分の一話噺

第666章 遠くの甲子園より近くの予選


新学期になって早くも野球部が始動していた。

「選抜は惜しくも選ばれなかったが、夏は甲子園へ行くぞ!」
秋季大会で決勝まで行ったが準優勝に終わり、春の選抜大会には選ばれなかった。
監督の激が飛び、夏の甲子園へ向けて練習が始まった。

俺達は桜舞い散るグラウンドでランニングを始める。
「今年の新入生は良いのがいるのかな?」
「監督が何人か有望な奴を引っ張ってきたらしいけどな」
「それに、今年はプロ野球が盛り上がってるし、入部者は去年より多いみたいだぜ」
「夏はマジで甲子園行けるかもな」
自ずと練習にも気合いが入る。


俺達の高校は過去に2度、甲子園に出場した事がある。
しかし、それは30年も前の話し…。
その後は県大会でも、1回戦、2回戦で負けてしまうくらい弱くなった。
過去の栄光と言う奴もいるが、俺達はそれを打ち破るつもりだ。

去年の夏もあと一歩まで行った。
今年は俺も三年、最後のチャンスだ。

「待ってろよ!甲子園!」

これが俺達三年生の合言葉だ。


end

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