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千分の一話噺

第660章 仮面のヒーローは何処から来るのか?


俺は悪の組織『デモンズ』から改造を施された改造人間…。
脳の改造を受ける前に脱走し、デモンズと戦っている。

今日もA県O市にデモンズの怪人が暴れている。
「デモンズの思い通りには…ハクション…させない!
…ハクション…変身!」
俺はポケットから栄養ドリンクを取り出すと、マスクを外し一気に飲み干す。

栄養ドリンクの成分が全身を巡る。
改造された細胞が活性化し、仮面ドリンカーに変身する。

「とおーーーっ!ドリンカーキーック!」

俺の必殺技が炸裂し怪人は木っ端微塵だ。

怪人を倒すと頭の中に言葉が響く。

『次週、I県K市を我が物にしようとデモンズの怪人が暴れる!
行け!ドリンカー!世界の平和を守るため!』

改造されてから、何故か毎週頭の中に声が響き、来週の怪人が現れる場所を教えてくれる。


しかし、何でデモンズは首都や大都市を狙わないで地方の小さい市ばかり狙うんだ?
あっちこっち行くのは、旅費も掛かるし、地方の電車の乗り継ぎなんて分からねえんだよな。

しかも今年はどこも花粉が多くて困る。
変身してる時は仮面があるからいいけど、変身前はくしゃみや鼻水で戦闘どころじゃないんだよ。
花粉症のヒーローなんて洒落にならないぜ。


『花粉症にも負けず、町をデモンズから守ってくれ!
頼むぞ!我らの仮面ドリンカー!』


end

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