第576章 風邪?
「頭が痛い…」
熱が上がり身体がダル重い。
関節も上手く動かない。
「風邪?…引いたのかな?」
喉も痛くて味もよく分からない。
「匂いもよく分からないな…」
昨日、炬燵で寝たのがよくなかったのかな?
そうだ、博士の所へ行こう。
「ん?どうしたんじゃ?」
「頭が痛いんです」
博士が頭を触ると…。
「熱っ!
何でこんなに熱が!?」
「身体もダル重いし…味も匂いも分からないんです」
博士は手を冷やしながら…。
「そりゃこんなに熱くなれば機能も低下するじゃろ!
何をしたんじゃ!?」
「すいません…
昨日、炬燵で寝ちゃいました」
僕は素直に謝った。
「お前の身体は、特殊樹脂でコーティングされているとは言え金属製なんだぞ
炬燵なんかで寝たら、全身がオーバーヒートしても仕方ないじゃろ?
ジェットに引火してたら大事故だったぞ」
「でも、人間は冬になると炬燵で寝て風邪を引くって…」
僕は近所のおじさんから聞いた話をした。
「そういう者もおるが、決して良いことではない…
人間に憧れるのも分かるが、むやみに真似するのは良くないぞ
…電子頭脳が冷えれば元に戻るじゃろ
少しおとなしくしておれ」
博士に怒られてしまった。
end