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千分の一話噺

第56章 そこには…


初夢を見た。その夢は…。



テレビを見ていた。
サッカー中継だ。
ユニホームを着た選手達がフィールドを走り回っている。
『高崎マウンテンボス対日光モンキーフォースの決勝戦、キックオフです!』
アナウンサーが叫んだ。
聞いた事のないチームだが、みんな動きが良い。
「って言うか妙な動きをするし、なんか毛深い?」
映像が選手に寄ると…。
「…猿?
な、なんで猿がサッカー?」
選手だけじゃなく、審判や観客まで全て猿。
今年は申年だから特番か何かかと思ったが、どのチャンネルに変えても出てくるのは猿、猿、猿!
バラエティーもニュースも映画も出演してるのは全て猿。

そして俺の手も毛深かった。
咄嗟に鏡を覗くとそこには…。



「うわぁーっ!…ゆ、夢か…」
そこで俺は目が覚めた。
時計はもう昼を過ぎていた。
何気にテレビを点けると、映ったのは猿…。
まさかと思いチャンネルを変えたら、普通に人が映って一安心した。
『こちら動物園の人間エリアでは…』
アナウンサーが発した言葉に俺は愕然とし鏡を覗いた。
そこには…。


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