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千分の一話噺

第532章 緊急事態


『お客様の中に弁護士の方はいらっしゃいますか?』

こんなアナウンスが流れた。
「…医者じゃないの?」
ほとんどの人がそう思ったはずだ。

しかも、ここは飛行機の中ではない。
市民プールだ。

「…私は弁護士だ」
プールから一人の男が上がってきた。
「…いるんだ!」
そこにいた誰もが思った。

しかし、何でプールで弁護士なんだ?
「熱中症で倒れた方がいるんです!」
プールの係員が慌てて駆け寄ってきた。
「?…やっぱり医者じゃね?」
もはや、疑う余地はない様に思えた。

「…私は何を?」
弁護士が係員に聞いた。
「救急車は手配したんですが、もし訴えられたらどうしたら良いのかと所長が…」
係員は弁護士を連れて事務所に戻って行った。


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