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千分の一話噺

第523章 映えれば良いのか!?


「これ映えるよね!」
派手なパフェで話題のカフェ。
来ている客のほとんどがスマホで写真を撮っている。
SNSにアップされる事で更に話題となり連日大賑わいだ。
店側としてはそれが狙いで次々と『映える』スイーツを作っていた。


「パフェの次はパンケーキかな?」
「もう夏だし、かき氷が良いんじゃないですか?」
店長と店員達が企画会議でアイデアを出し合い、次の『映える』スイーツを考えていた。
「店長、今はテイクアウトでしょ
何かカップで売りましょうよ」
一人の店員がテイクアウト商品を提案した。 
「良いね、それ!
『映える』テイクアウトスイーツなんてバズるんじゃね?」
店長も乗り気だ。

「どうせなら地球に優しいスイーツにしませんか?」
「…地球に優しい?
それってどうすんの?」
「例えばプラスチックを使わないとか?」
「紙のカップとかストローとかあるよな」
「けど、カップはやっぱり透明なプラスチックじゃなきゃ映えないでしょ?」
「それなら、リサイクルされたプラスチック使うとか?」
企画会議は盛り上がった。

…が、しかし…。

「そんな予算ないんだよね」
オーナーの一言でボツとなった。


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