第516章 ファンキー野郎は永遠の少年なのか?
久しぶりにあった同級生、学生時代からの悪友だが…。
「…何だ?その派手な格好は?」
カラフルなアロハシャツで現れた。
しかも…。
「この前、パリピがアゲポヨでチョベリグだったんだぜ!」
いきなり、訳の分からない事を言い出した。
「はぁ?…お前、何か悪いもん食ったのか?」
学生時代から変わった奴だとは思っていたが…。
「ナウいヤングと会話するにはこれくらい言わんとチョベリバだぜ!」
「ナウいヤングって…いつの時代だよ!
それに、俺が聞いた事のある言葉って事はもう古いんじゃねぇの?」
俺は若者言葉には興味もなく、ネットもさほど見ていない。
奴の使い方が合ってるのかは分からないが、そんな俺が聞き覚えのある言葉なら、それはもう最新ではないのだろう。
「え?そうなのか?」
「だいたい、棺桶に片足突っ込んでる様なジジイがパリピだチョベリグだとか言ってんじゃねぇよ
いい歳こいて恥ずかしくねぇのか?」
そう、俺達はもう還暦を超えている立派なジジイだ。
「うっせぇわ!
気持ちはまだ18のままなんだよ!」
「はぁ?…お前の頭ん中は小学生か?
気持ちが若いのと、若い奴の真似をするのは違うだろ?」
何を言っても無駄な様な気はするが…。
「ふん!
いいんだよ、どうせもう老い先短いんだからアゲポヨに生きなきゃ損だろ?
この歳でチャラ男ってのも粋じゃねぇか?」
どこまでも自由な奴だ。
しかし、奴の言う事も分からなくはない。
今の時代、型にはまった生き方をしていても面白くも何ともない。
あそこまでぶっ飛んだ生き方はどうかと思うが、俺ももう少し自由に生きて行くのも良いかも知れない。
end