第14章 祝賀会
「あ、えっと、こんばんは!本日はお集まり頂きありがとうございます!」
ステージに登場したのは正装をしたマサル君
拙い言葉でスピーチするマサル君は何となく可愛らしい
みんなが真面目にスピーチを聞く中、私は周りに目を向ける
あれ、あの人って技レコード会社の社長……??
あっちは化粧品会社の代表……
すごい……有名な人ばっかり出席してる……。
流石チャンピオン……
「そ、それでは、これで失礼します、っ!」
カミカミスピーチを終えたマサル君が退場していく。
……そう言えば、ダンデが居ない……??
道に迷ってるのかな、多分……
リザードン、頑張れ
パッと会場の電気が再びつくと、会場の入り口からマホイップワゴンを押して料理を運んでくる
「わぁ〜っ、豪華ね!」
ルリナちゃんが目をキラキラと輝かせて言った
可愛いなあ、なんて思いながら運ばれて来た料理を堪能する
このパスタ美味しい……今度作ってみよう……
「マイ、食べ方キレーね……」
「、そう?」
隣から驚いたような声色でルリナちゃんが私に言う
別に意識はしてないけど……綺麗に見えるならそれでいいや。
「キバナ、美味しい?」
「ん、んまい」
いつもと違って正装だからすごくカッコイイ……
でも美味しそうに食べてるの可愛い……
「…目の前でイチャつかないでくれませんかねぇ」
いやいや、別にイチャついて無いし
何言ってんだよ、もう。