第6章 異変
いつも通り起床して支度をして仕事に出かける……はずだったのだが、アラーム音に気づかなかった私はスマホロトムによる顔面への猛烈なアタックにより目を覚ました。
覚醒しきっていない頭で時計を確認する。家を出ないといけない時間まであと30分を切ろうと………30分!?嘘でしょ!?
ベットから飛び起きて急いだ支度を始める。ああもう、朝から忙しない……!!絶対飲んだからだ……!!
メッセージの確認などもろくに出来ず私は家を飛び出した。
ーー
ギリギリだったけれど、遅刻することなく仕事を行い、お昼休憩に入った。
「はぁぁ〜……疲れた…」
普段なら体力に余裕があるはずなんだけど、朝から走ったりして消耗したから体がだるいなぁ……。昼食を取るために鞄から財布とスマホを取り出して、駅にある店に向かう。
普段はお弁当用意するけれど、寝坊した今日はそんな余裕なかったから仕方ない。ちょっとだけ出費が痛いけれど、仕方がない……。
頼んだサンドイッチを口に放り込む。マゴのみをふんだんに使っていて何気にお気に入りなのは、いつも頼んでる店員さんしか知らない。そういえばメッセージを確認してなかったな……
「新着メッセージある?」
「ロト!」
見た方が早い!と言わんばかりに目の前に来て画面を表示された。ロトムが読み上げてくれる機能もあるけど、私は目で見た方が頭に入るタイプなのでほぼ使わないから、ロトムも目の前に来てくれたのだろう。
画面を見ると通知は15件ほどで、普段よりかは多い。合コンで交換した数名からと、キバナさん。そして同僚の方。多分いつもより遅いから連絡くれたんだろうな……優しいなぁ。
ひとまず合コンの方々には似たような文章で一気に返した。相手も似たような文章ばかりだったので別に大丈夫だろう。
同僚の人には心配をかけたお詫びと感謝の気持ちを送った。今度の休みの日でもお菓子を買って渡そうかなぁ
「キバナさんは〜っと…………」
そこでようやく私は昨晩送った内容を見た。それに対するキバナさんの返信も含め、目の前が真っ暗になるような感覚が体を襲った。私はなんてことを送っているんだ……!?!?
出会いがあってよかったな!
まぁ、オレさまほどのやつなんてそうそう居ないからな!
今度はオレさまとするか?なんてな。
おつかれさま