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【ポケモン】もう一般人ですよ

第5章 出会い




「スズさん?」

「……あっ、はい!すみません……!ボーッとしていまして…」


名前を呼ばれ、急いで返事をする。今は合コンの最中で、隣に来た男性と会話をしていたのだ。まぁ、少しこの場に疲れて意識がやや飛んでいたのだけれども……

彼を見ると、心配そうにこちらを見ていた。うん、なんだかこの人は優しそう……な気がする。……たぶん。

誘ってくれたアケミさんを見てみると、あちらもいい感じになっているようで、会話が盛り上がっているのが見てみえた。するとアケミさんと目が合った。彼女は立ち上がり、お手洗いの方に向かった。去り際に手招きをしていたので、来い、という事だろう。


「無理なさらないで下さいね」

「ええ、ありがとうございます。すみません、少しお手洗いに行かせてもらいますね」


そう言って席を立ち、アケミさんの後を追うようにお手洗いへと向かった。



「アケミさん、どうかしました?」

「いえ、スズさんこういうの初参加って言ってたので、少し様子を聞こうかと!どうですか?」


人懐こい笑顔で尋ねてきたアケミさんは、どうやら内心私のことを心配していてくれたようだ。本当にこの子は優しいな……

私は特に問題ないよと伝えると、アケミさんは嬉しそうにしていた。


ーー


「では、本日はありがとうございましたー!」


合コンは無事終わり、数人の男性と連絡先を交換した。
そのうち一人は結構好印象でいい人そうだな、と思っている……けど、相手もそうとは限らないので恐ろしい話だ……。

私はようやくメッセージが見れるな、と思いアプリを開くと数件入っていた

一人は友人、一人は上司、そしてもう一人はキバナさんだ。

昨日からずっと会話を続けており、暇なのかな、と思ってしまった。
しかし、彼とのやり取りを楽しみにしている私もいるわけで、私は心浮かれながら返事を送り、帰路についた

……やはりお酒が入っていたせいか、その時のテンションのままキバナさんに返事を出してしまった

とても一方的で、恥ずかしいもの。今思えば、とても後悔している。


【新しい出会いがありましたよー!楽しかったです!】

【でも、キバナさんみたいな素敵な人ってなかなかいないですね〜笑】

【夜遅いので、おやすみなさい!!】


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