第1章 離れる、なんて。 an.ver
「ん…ぁ、ん、ん…っふ…ぁん…」
動きに合わせて漏れる声。
そんな自分の声にも感化されて
もっともっと深く、刺激がほしくなる。
絡んだ手をぎゅっと握り、訴えるように相葉さんを見つめる。
「ん?どーしたの…?」
「……ん。」
いざ口に出すのが本当に恥ずかしくて。
ちょっとだけ目線をそらす。
「かーず。言わなきゃ分かんないよ?」
ふーんだ。
嘘つき。
分かってるくせに。
ほらほら、言って?と俺を覗きこむ。
その間もゆるく動くのを止めないから
俺の体に熱がどんどん溜まっていく。
あーもう。
限界かも。
「あい…ばさんっ…」
「んー?」
「もーちょっと…動いてよ…」
「ふふ。はーい、ちょっとね?」
少しだけ強くなった動き。
でもやっぱりいい所を外して動くし
刺激が足りない。
もっと、もっと。
思わず自らの体も動かして快感を追う。