第3章 ブドウ狩り【シャチ&ペンギン】

「おいひぃ」


ブドウを指に刺して一粒ずつ食べていく
そんなに彼らは釘付けだった
覗く赤い舌が妖艶で、生唾を飲む彼らに気付かない彼女は話しかける


シャチ
「しっかし大分とったなぁ」

ペンギン
「木陰があってよかった」

「んぅぅ、美味しい！」



本当に嬉しそうに食べる彼女を彼らは慈しむ目で見た



シャチ
「ほんとだ、あっめー」

ペンギン
「なぁ、これ食え
酸味と甘味がバランス良すぎる」


食べかけも抵抗なく食べるに
ペンギンはしたり顔
シャチは悔しそうにする