第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「アンタも、ゆりを見捨てたってことだよな?」
憲吾は一昨日、圭吾に見せていた目で太輔を見ていた……。
「っ!?……っ何言ってッ!!俺がゆりを見捨てる……?
なんでそういう見方になるんだよッ!!!」
「はっ!そりゃそうだろ……?
ゆりは生きてるのに死んだって言い張るなんてよ……
実の親が聞いて呆れるぜ……」_ブンッ!
「っ!」
『っお父さん!』
憲吾は太輔の両手首を掴むとそのまま自身の胸ぐらから離した。
その反動で少しぐらついた太輔はキラに受け止められた。
「っ……悪いなキラ……」
『っううん……』
「……ホントに呆れるな。」
「っ三船くん……」
太輔は目の前にいる男が "三船憲吾" なのだろうかと疑った。
その殺気と狂気に満ちた瞳を見せるのは、
本当にゆりが心から大好きだった男なのかと……。
そして憲吾はそのまま玄関のほうへ歩き出した。
「っ待て!どこ行くんだッ!!」
「別に、帰るだけですよ。
俺はただ……一昨日の行動の件について謝りに来ただけですから。
それにここはもう、
ゆりの居場所じゃなくなった。
居る意味もない。」
「っ……」
憲吾は立ち止まるも太輔に振り向くこともなくそう言い再び歩き出した。
太輔は何も言うことができず
キラに支えられたまま憲吾の背中を見送った……。
ドアが閉まる音がすると百合も太輔の元にやってきた。
『っ太輔……』
「っ百合……」
太輔は足元にいる百合を抱き上げた。
「っ三船くん……なんであんな事……本当に、あれは三船くんなのか?
正直……別人としか……」
『傷が、思った以上に深かったんだね……けど確かに、
あれは私たちやゆりが知る憲吾くんじゃないよ……』
『っ……うん、全然違う。
憲吾はもっと…優しかったもん……でも、
ゆりを想う強い気持ちは変わってない……』
『その強い気持ちが……
前の憲吾くんと全く違う人格を作り上げたって事、なのかな……』
「っ……どっちにしろ、あのまま三船くんをほっとくのは危険だ。
さっきの話だって幻覚を見た可能性だってある……早く、
櫻井さんや葛木さんに伝えた方が……」
『っうん……憲吾くんを、
今一人にしておくは危険だよ……』