第10章 ☆Story28☆　世界を目指して…

『っ……ゆり、』

「ん？」

『ほんとお前といると、俺が俺じゃなくなってるような気がしてくる……
今までこういうこと、なかったから……』

「っ憲吾……」

『っ……好きだ……』

「え！？///」


『このタイミングでその好きは反則でしょ……！』


思わず両手で顔を覆うユウ、
花火大会の時同様甘酸っぱい感情に呑まれるのだった。


『本当にお前のことが、好きで堪らないんだ……
自分でもおかしいって思ってるこんなこと言って……
けどやっぱり好き、なんだ……ゆりのこと、』

「っ私だって憲吾のこと……凄い、好き……大好きだよ…！」


ギュッと目を閉じ恥ずかしがりながらもゆりも告白。
まるでお互いの想いを確かめ合うような光景にユウは……


『うちの親よりバカップルになりそうだよこの2人……』
（マジ甘酢っぺぇー！！）←


『っ……』

「っ大好き！誰よりもずっと憲吾のことが……大好きだよ！」

『っ……勘弁、してくれ……』

「へへっ……だって、さっきは憲吾に無意識に意地悪しちゃったんだもん。
その分いっぱい大好きって言いたいな。」

『っ……』


『ゆりちゃん、
母さんのあざとさと父さんのSっけさが混ざって無自覚ドSに……←
嫉妬した分の反動、憲吾くんにはデカすぎるでしょ……笑』


「……もしかして、照れてるの？」

『っ……これで照れない奴が、いんのかよ……』

「ふふっ……大好きっ！」

『っお前……今俺で遊んでるだろ……』


『無自覚ドSからただのドSになってきてるよ……遺伝子こわ……』←


「ごめんごめん、反応が面白くてつい（苦笑）←
こういう憲吾見れるのって、私だけ……だもんね？」

『っ……吾郎や勇吾にいじられるよりキチいよ……ほんと……』

「ん？笑」←


『完全に遊んでやがる……』
（母さん、見てる？今のゆりちゃん、色々と母さんより凄いよ……）


『っいや、っんでもねぇ……そろそろ、寝なくていいのか。
明日も、朝から仕事あんだろ……』

「もうそんな時間か……確かにそろそろシャワー浴びなきゃな……」

『んじゃ、切るぞ……』

「っ待って！」


『最後はどんな意地悪するんだか……』
（さすがの母さんも父さん相手にここまでいじり倒すことないよな……汗）