第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
図書室で抱き合う2人、その様子を先ほど図書室から出て行ったと思われたジュリが
スマホを片手にその様子を収めていた……。
「先生の生徒を思う純粋な気持ち、粋なものだねぇ……でもこの写真だけで見たら、
_禁断の恋人にしか見えないねぇわ……。
まるで……
ゆりちゃんの両親みたいだわ……。」
ジュリはスマホを胸ポケットにしまい図書室を出ていく。
「……ま、この写真を使う機会があるかどうかはわからないけど
いいネタくらいにはなりそうだよねぇ……さてそろそろ仕事に戻らないと
他の先生にまで怪しまれちゃう。」
そして何事もなかったかのようにここでの仕事に戻るのだった。
ジュリに写真を撮られていたとは夢にも思っていないゆりと剛太、
剛太はゆりから離れた。
「ゆり……千鶴たちのことは、大丈夫か?
結構、拗れてるって印象だったけど……」
「っ正直、明日が怖いです……もしかしたら千鶴とまなは
私をまた庇ってくれるかもしれない、でもそんな確証なんてない……」
「……千鶴と愛美は、ゆりを大事に想ってる。
さっきだって、ゆりの気持ちを理解したから帰ってくれたんだろ?
あの2人は、少なからずゆりのことをわかってるはずだ……正直俺も、
他のメンバーのことはあまりわからない……学年も違うしな……けど!」
「っ……?」
「他のメンバーだって、同じくらいゆりを大切に想ってくれてるはずだ。
だから衝突し合ってんだ今は……」
「っ……」
「今すぐに、前までの関係には戻れないかもしれない……
でも終わってない!今の関係は一時的なものだ!
お前たちの絆は、これくらいのことで壊れる絆じゃないんだろ?」
「っ……」
「今は、辛いかもしれない……でもお前らの関係は、
時間が解決してくれる……それが早まるように、俺らも全力を尽くす。
だから、もう少し辛抱してくれ……」
「っ……ありがとうございます先生……そう言ってもらえて、
本当に楽になりましたよ……」
「ゆり……また辛くなったら俺のところに来い。
愚痴でも何でも全部俺が受け止める。
いつでも、頼っていいから……」
「っ…はいっ……」
ゆりは剛太にはにかんだ笑顔を見せた……。