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Break! 【イナズマイレブン】

第15章 Dream! 〈綾織 星羅〉


『大丈夫だよ!私服で行っても全然変じゃないし!』
「俺が見たいんだ」

待って…そんなストレートに言われたらなんて反応すれば良いのかわからないよ…!

「それに、浴衣の一つくらい持っていても良いんじゃないか」
『それはそうだけど…じ、自分で買うよ…!』
「いや、良い。見たいと言ったのは俺だからな」
『あ、ありがとう…』
「夏休み明けには文化祭もあったな」
『夏休み中にちゃんと準備しないと終わらないって先輩達言ってたよね』
「宿題が終わったら参加するか」
『そうだね』

夏休みはイベントが目白押しだ。文化祭の準備に宿題もやらなきゃいけないし、夏祭りもある。そしてフットボールフロンティアハイスクールの地区大会も。でも予習もちゃんとやっていかないと授業に遅れちゃう。

「おーい!そろそろ帰る準備しよー!」

乃愛ちゃんが声をかけた。確かにそろそろ良い時間だ。帰る用意した方が良いな。

「行くか」
『うん』

荷物を纏めて更衣室に行く。なんだかお腹が隠れて安心した。

「はい、星羅」
『今頃パーカー渡されても遅いよ…』
「良いじゃん。結局最後の方は羞恥心無くなってたし」
『確かにそうだけど…』
「でも、その方が鬼道君にも喜んでもらえたんじゃない?」

確かに…!まぁ、結果楽しめたし良いかな。

「よし、電車乗って帰ろう」
『うん』

今日は楽しかったな。皆と一緒に沢山盛り上がったし、ビーチバレー(?)もできたし、良い思い出になったと思う。

「それじゃあ、バイバイ」
「ばいばい、星羅ちゃん」
『うん、ばいばい。行こうか、有人君』
「ああ」

最寄り駅に帰ってきた後、家に戻る。結構はしゃいだし、疲れたな。

『ふえぇ…疲れたね』
「そうだな。結構長い時間遊んだから、疲労が今になってきてるんだろう」
『有人君達は元気にサッカーやってたもんね』
「サッカー好きの本能だな」
『サッカー好き通り越してサッカー馬鹿だけどね』
「そこまではいかない」
『見てればわかるよ。サッカー馬鹿な瞳してるもん』
「おい…」

ゴーグル付けてるから見えないって言われるかもしれないけど、ちゃんと見えるよ。君のサッカー大好きって気持ち。サッカー好きに収まってないし。実際、サッカー好きで収まる人は砂浜であんな真剣勝負しないって。

『ふふ、サッカー馬鹿の有人君だ』

また見れたら良いって思ってるのは内緒。
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