第40章 玉の試練
「うわっ!!あんにゃろうだ!!危ねェサンジ!!!そっちに『玉』がいったぞ!!!」
「何!?ルフィは何やってんだよ。」
サンジに向かったはずの玉は、サンジの隣の木に当たってウソップの方へと跳ね返っていった。そっか、これ木とかで進路変えたりできるんだね。じゃあ簡単に避けられるような気もするけど…
「わあ!!!狙いはおれでした!!!」
ウソップは飛んできた玉にビビり、木の枝から手を離してしまった。爆発を恐れたのか何なのか、ウソップの鼻に当たって現れたのは…花。
「ぎゃああああ、逃げて損した!!!」
落ちてきたウソップを緩く出した水で包んで衝撃を抑える。サンジ達が時間を稼いでくれてたおかげで回復が完了したため、もう動ける。
「わりィなまえ!!助かった!!」
「うん!!じゃあ私船まで飛ぶわ!!」
氷を出して坂道を作り、その上を滑ってカラス丸へ急ぐ。とりあえずカラス丸に乗り込んで、ブレーキをとめればいいんだよね。そうしてカラス丸が目の前に見えたとき、ルフィが走ってきた。
「こォオオの野郎ォォ〜!!!ゴムゴ厶の……!!!“銃乱打(ガトリング)”!!!」
「よせルフィ!!!やたらとその辺の『玉』を撃つな!!!」
時すでに遅し。ルフィが手を止めた頃には玉が四方八方から玉が飛んでくる状態に。そりゃ無差別に連打パンチかましたらそうなるよね。でも、飛んでくる玉に爆発は起きないことは有り難い。爆発はルフィがパンチした瞬間に起きてるわけだから。
「っ、痛っ!?」
とん、と当たってきた玉にはサソリが出てきてハサミで足を挟まれた。そのおかげでバランスを崩して、船は目の前だったというのに氷の道から落ちた。水の力で無事に着地してから、ありったけの力でサソリをふっとばす。そしてまた氷の道を作り、滑り出す。
「ウソ〜ップ、ア〜〜アア〜〜〜〜!!!」
お、ウソップも来た。何あれ、見たことないぞ。お腹にベルトを付けて、そのベルトから紐が出てる。おー、ターザンみたい。サンジもやるな、と関心してる。