第39章 神の島
「油断するな、もう一コ来る!!!」
「……1個だけだったらいいね…」
森に響くのは機械音。ガラガラガラ、という音があちこちに響き渡る。これは1個どころじゃない、もう勘弁してほしい。
「思いっっきり焦げ〜〜っ!!!」
「「「「うわあ〜〜〜〜〜あああ!!」」」」
「どうなってんだコリャ〜!!!」
一斉に4つくらいの刃物が横からカラス丸を狙って降ってくる。今全部避けきってるのが奇跡なほどスピードは早い。
「前!!前見ろブレーキだルフィ!!!」
「だめだ間に合わねェ!!!」
「きゃあああああ!!!」
目の前に大きな刃物が降ってくるのが見えた。このまま真っ直ぐに行くとぶつかってしまう。後ろを向いて咄嗟に手を突っ張った。すると、自分の手から大量の水が出てきて船が勢いで飛んだ。
「うはァっ!!!抜けた!!!」
「危ねェ!!!」
「なまえちゃん、素敵だァ!!!」
これで狙ってやっていたのなら凄いが、恐くてそれどころじゃなかった。でも、私の能力で避けられたのなら結果オーライというところだろうか。もう攻撃は来ないようで、普通の森に戻っていった。
「ああ、でも何てこった。入り口がもう…あんな遠くに…」
「ここで降ろそうか?」
「アホ言え!!死ぬだろ!!!」
「だと思うね。」
やっと一息つける、というところでまた敵襲だ。入り口付近から大きな空魚が現れた。ウソップは叫んで船後方へ下ってたが、さっきの鎌よりは数倍増しでサンジに蹴られて可哀想と思う余裕があった。
「何だ!?ヘビか!?」
「“ヤツメ”だ………“空ヤツメ”とでも言うのか…」
「血を吸われるどころじゃ済まねェぞ、あのデカさじゃ…」
「この“雲の川(ミルキーロード)”、止まってウダウダやってたらエライ目にあうぜ。進み続けるしかなさそうだ……!!!」
そういうふうになってるんだろうね。それも含めて試練なんだろうか。だったら厳重すぎるし、生きて帰らす気がなさそう。…死刑だから殺しに来てるのか。
「うわっ!!今度は巨人が現れた!!!」
「バカ、石像だ………」
目の前には大きな……大仏?がいた。大きな顔と4本の指だけ水面に出ている。4本の指にはそれぞれ穴が空いており、洞窟のようになっていた。