第31章 またね
ゾロとサンジが興味なさそうにボンちゃんの横を通っていく。荷物運びのためだ。正直言って私もそんなに興味はなかった。だから私も今話してるルフィの荷物(食料)を持って船へ入る。
「サンジ、食料とか冷蔵庫に入れとこうか?」
「ん?あぁ…頼めるかい?」
「うん、いいよ〜。」
キッチンへ行って、冷蔵庫の下に置いてある袋を開ける。今すぐ冷蔵庫に入れとかないといけないものは、ルフィが詰め込んできた肉類かな…香辛料や水とかは食料庫に置いとこう。そういえば、自分から冷蔵庫開けるのは初めてだったなぁ。水とかほしい時キッチンに行くと、必ずサンジがいるから…
そんなに荷物もないから、私は今度は自分の荷物を取りに行った。
「なまえちゃん。これはどこへ持っていけばいいんだ?」
「あ、私の荷物!ありがと、貰うよ。」
サンジから荷物を受取り、女子部屋へ向かう。行く途中、ボンちゃん、ルフィ、ウソップ、チョッパーが仲良く肩を組んで楽しそうにしているのを横目に通り過ぎる。やっぱりまた仲良くなっちゃったのか…まぁもう相手に敵対意識はないから大丈夫だとは思うけど。
自分の荷物を整理していれば、船は出航したようで。外に出てみると、ボンちゃんはともかく、ボンちゃんの仲間の人も一緒についてきていて少し笑ってしまった。サンドラ河を出たのはいいけど、海軍に既に包囲されてて…一斉に攻撃をされてしまった。
「くっそ〜〜〜!!砲弾で来い!!!はね返してやるのに!!」
「まったくジョ〜〜ダンじゃナーイわよーう!!!」
「こんな鉄の槍を船底にくらい続けてたら沈むのは時間の問題だぞ!!!」
鉄の槍…これだけ見ても誰の攻撃かは分かる。でも、分かったところで守るすべはなく…ウソップとチョッパーと一緒に船の中から刺さった槍を引っこ抜いて精々沈まないように穴を塞ぐので手一杯だ。
「………どうしよう、こんな多かったら船塞ぎきれないよ…」
「ちょっとナミに言ってくる!!!」
チョッパーが板とトンカチを持って上に行った。こうしている間にもどんどん槍は刺さってくる。抜くのにも結構労力がいるし、まずどこから貫いてくるか分からないから怖すぎる。こっちには砲弾があるけど、誰か操作するやつ…