第6章 恋の歯車、回り始めました〈カラ松〉
「花子・・・可愛いっ、」
『んあっん・・・、やっ、』
カラ松くんに言われた通り身を委ね、されるがまま。首筋に舌を這わせて舐めたり、ときにはチクッと痛いようなそれでいて気持ちいい刺激を与えられ続け、他のことを考える余裕も隙も無くなってきた。
いつの間にか解放されていた腕をカラ松くんの首に回して。鼻と鼻がぶつかる距離でトロンとした視線が交われば、その次の瞬間にはすぐに唇が重なり合っていて。
『・・・・・もっと、』
おかしくなりたくて、唇が離れた瞬間にお強請りをして。クチュクチュと部屋中に鳴り響く水温の出処は果たして私の上の口か下の口なのか。
でももうそれも今はどうだっていい。
ケダモノみたいに絡みつく腕や足に身体。お酒の効果も手伝ってか、全てが気持ちよかった。
『あっ・・・んっ、・・・・・っあ、あんっ・・・あっ、あっ・・っ、』
「花子っ、オレももう我慢できないぞ。」
『んっ、』
「嫌なら全力で殴ってくれっ、」
『嫌なわけっあんっ、・・・っあ、』
ここまで来て嫌なわけないじゃないか。
それを理解したカラ松くんはゴムも付けずに昂った太くて硬いそれを、一気に最奥へと貫く。
その気持ちいい刺激に耐えられなくて、自分でもわかるくらいに甲高い声が口から漏れる。腰は弓なりになり、ウエストを男らしい大きな手をしたカラ松くんに抑えられながら、ゆっくりと差し抜きされる。
奥に入るときに、皮膚と皮膚がぶつかって、パンパンと規則的に鳴り響く音に猛烈に興奮した。それと同時に胸の頂きをペロリと舐めたり吸ったり、優しく噛み付いたりするもんだから、私の声はどんどん溢れて止まらない。
『っあ、あ、あぁぁぁんっ!・・・やんっ、あっ、』
「・・・くっ、花子っ・・・可愛いっ・・・う、気持ちいいっ」
『カ、カラ松く、んっ・・・・んぁっ、気持ちいいよぉっ、あんっ』
お互いにトロンとした視線がぶつかり、カラ松くんの律動もだんだんにスピードを上げて、与えられる快感に耐えるのが精一杯で。カラ松くんの首に腕を回す。
「花子はそのままっ・・・オレだけを見て、、くっ、善がっていればいい、」
なんて言うカラ松くんは本当にカッコよくて、胸の奥がギューッと締め付けられた。