第10章 就職しよう
おっさんの中に六つ子が...いや、1人いないが、いた。ずっと会いたかった人物達を見つけて私は駆け寄る。
「やっと会えた!おそ松兄さん、もう仕事やめて帰ろ?.........兄さん?」
話しかけたのに、全然反応がないおそ松。肩を叩いて、揺さぶっても全然反応がない。え、なにこれ。
「に、兄さん?......お、おそ松兄さん!!ねぇ!聞こえてるんでしょ、おそ松兄さん!!」
「うるっっっせぇえ!!」
「わっ!!」
突き飛ばされた。え、何。なんでそんな疎ましそうに私を見るの?他の4人に目を向ける。私は不安になってきて、他の松にも同じように話しかけた。
「トド松!!」
「邪魔!!」
「チョロ松!!」
「どけブス!!」
「じ、十四松!!」
「マジうるせぇ...」
「カラ松ぅ...!」
「うっとおしい。」
うっ、4本の槍が私に突き刺さる。え、なにこれ。もうブラック工場に洗脳されちゃったの?私のプライドとライフはゼロだよ...
「なんでこんな所に若い娘がいるんだ?」
「誰の子だ。」
いつの間にか知らないおっさんどもに囲まれてて、慌てて立ち上がる。
「ちょうどいい、誰か抑えとけ。」
「え、何。」
後ろから羽交い締めにされて動きを封じられる。お尻あたりに何か固いものを押し付けられて、ザッと血の気が引いた。当てられてる...、結構でかい...じゃなくて!これどうすんの!!大人の男の人の力には全然抵抗出来ないし!
「や、やだぁ...」
「はぁ...はぁ...」
うわっ!!最悪、めっちゃ息荒い!!5人に助けを求めて見るも、みんなレーンを見てて全然気づいてくれそうにない。こんなところで処女を散らすわけにはいかないんだ!!
「ちょっとどいて。」
「班長!」
「え...」
ズボンを下ろされたところでおっさんの中から誰かが入ってきた。た、助けてくれるようなまともな人がこんなかにいたなんて!