第9章 1割のお礼
自分の仕事が終わった時に、勇気を振り絞って敦に声をかけた。
『敦さん!あのっ!』
敦は国木田に書類を出したところだった。
振り返っての方を見る。
「敦」
その時、鏡花も敦に声をかけた。
「この後の任務の話があるって社長が言っていた。」
「ああ、うん。分かった」
鏡花はそれだけ話して、社長室へ向かった。
その瞬間は鏡花を羨ましいと思った。
声をかけるのにも勇気がいる自分とは違う。
そして、同時に胸が痛くなったのも感じた。
話終わると、敦はに聞く。
「ごめんね。それで、ちゃん話は?」
『あ、いや....何でも、ないです....』
は自分の机に戻って座った。
そして、少ししてから席を外した。
ちょうど休み時間で外に出よう思いドアを開けると、
心中した帰りなのか、太宰と対面した。