【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第15章 コナン=???
『ま、とりあえず適当に座ってろよ。今何か飲み物でも用意すっから』
「…あ、うん…ありがとう(ついさっきまでポアロに居たんだけどな)…」
コナンがソファに座ったのを見てからキッチンへと向かい、冷蔵庫の中を見るが子供が飲みそうなものはお茶ぐらいしかなく。今度からジュースも買っておくかと思いつつも仕方ないのでお茶をグラスに注ぎ、この間零が作ってくれたお菓子も一緒にリビングへと戻り向かい合う位置に腰を下ろす。
『これ前に透が作ってくてな。すげえ美味いからコナンも食えよ』
「…うん…ありがとう…。…それで、僕を此処に連れてきた理由…聞いても?」
『ん、美味い。…此処に連れてきた理由、な。…俺は遠回しな言い方は好きじゃねえから単刀直入に聞く。…お前……工藤新一だろ』
用意したお菓子を手に取って食べれば程よい甘さに公安じゃなくて料理人になればいいんじゃないかと今は此処に居ない幼馴染に対して思うなか、どこか緊張気味に此処に連れて来られた理由を問うコナンに対して少し間を置いてから口を開くと案の定固まる表情に内心やはりかと小さく息を吐き出す。
「っ!!?な、何…言ってるの?アハハ…やだな、悠さんでもそんな冗談言うんだね!」
『俺が冗談を言うためだけにお前を此処に連れて来るとでも?』
「…悠さんがそう思う根拠は?」
『根拠な…。まぁいくつかあるが…最初に気になったのはキャンプの時。あの推理力は頭の良い小学生ってレベルを超えてる。それから俺の本職はもう知ってるだろうから言うが、こうみえてハッキングにもたけてんだよ』
「…っ……(公安警察が堂々とハッキングって言っていいのかよ…)…僕の事、調べたんだね…」
俺の話に耳を傾けながらお茶を飲んで落ち着こうとしているコナンの様子を視界に入れたまま言葉を続け、少し反則行為ではあったのだが使えるものは使う主義なのだと悪びれもなく言う俺にそれでいいのかと呆れた目を向けられた。
『どれだけ調べても出てこないお前の存在。そこで更に気になったのが工藤新一…彼が姿を消した途端に現れたのがコナン、お前だ。…ま、それ以上に決定打になったのは今日あった平次だけどな』
「……は…へ、平次兄ちゃん?」
『ああ。俺と初めて会った時に言ったんだよ、工藤…ってな』