【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第14章 色黒関西人登場
皆が食事を終えて少しして先ほど平次が頼んだハムサンドを持ってきた零。俺も今度テイクアウト頼むかなと考えたがそんなことしなくても家に来た時に作ってもらえばいいかと一人結論づけ、良い土産ができたと喜ぶ平次達にハムサンドが手土産でいいのだろうかと少し疑問に思ってしまった。
「土産もバッチリ買うたし、ほな俺等そろそろ帰るわ!くど…コ、コナン君も、そっちの姉ちゃんも…それから蒼井さんも、今日はおおきに!」
「ほんまめっちゃ楽しかった!蘭ちゃんも付き合うてくれてありがとうな!」
『……ま、楽しんでくれたんなら良かった。気をつけて帰れよ』
せっかく遠くから来たのに事件を解決しただけで帰ってしまうのはさすがにもったいないだろうと思うも今見る限り満足したようなので良かったと笑み浮かべ、零はまだ帰れそうにないのでとりあえず先に帰るかと席を立って会計を済ませて店を出ると思い出したように携帯を差し出してきた平次。
「連絡先教えてや!せっかく会えたんやし、このままっちゅうのもなんや寂しいやろ」
『?ああ、別に構わねえけど。……後でこのアドレスに連絡先送っとく』
「…やっぱよう懐いとるで…」
平次からの頼みにまぁ連絡先ぐらいならと表記されてるアドレスと番号を自身の携帯に打ち込み、また後で送っておくと告げると1つ頷いて今度こそ帰るわと手を振って去っていく二人の後ろ姿を蘭ちゃん達と見送った。
「それじゃ蒼井さん、私達もこれで…『あ、悪いんだが…ちょーっとコナン君借りるぜ!後でちゃんと送ってくからよ!』え…あ、ちょッ!!……本当仲良いよね、あの二人』
関西の二人を見送れば家に帰ろうとする蘭ちゃんの言葉を遮り小さな少年の身体を抱え上げ、当然驚くコナンと蘭ちゃんに悪いなと謝ってから足早にその場を後にする。
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「……ねえ……何処に行くの?」
『ああ、俺の家』
「……行先は分かったから…とりあえず降ろしてくれると嬉しいな。…さっきから周囲の視線が痛い…」
『?ははは、悪い!』
コナンの問いかけに短く答える俺へ続けられた言葉にそういえばと笑って地面の上に降ろしてやり、そんな俺をじっと何かを探るような目で見上げてくるコナンに悪いようにはしないと頭を撫でやる。