【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第13章 海水浴へGO!
哀ちゃんのおかげか小さな女子と手を繋いでいる人間に声をかけてくる勇気ある者はおらず、それからは特に絡まれることもなく無事に海の家へと到着することができた。
沖「?おや、悠さん…もしかして手伝いに来てくださったんですか?」
昼前ということもありそこそこ人が多く、その中に一際目立つ男の姿に探さなくても分かって助かるぜと心の中で呟き、そんな俺達に気付き片手を上げて振る彼の元まで足を進める。
『おう。さすがに一人じゃ無理だろ?っつーか、行くなら声かけろよ』
沖「ふっ、それはすみません。皆さん楽しそうに遊んでいたので邪魔するのも申し訳なくて」
『んで?後どれぐらいかかりそうなんだ?』
人の列から離れていることからすでに注文を終えていることが分かり、後どれほど時間がかかるのかを問いながら何故か先ほどから俺の背中に引っ付いている哀ちゃんに人が多いのが原因かと勝手に解釈しておく。
沖「注文したのは結構前なので後数分もすれば…っと、言ってるそばから呼ばれましたね」
『だな。さっさと受け取って行こうぜ。…お前と居るせいか視線が痛くてしかたねえ…』
沖「僕と居るから、というよりも…貴方自身が注目されてるのだと思うのですが…。まぁ、これ以上他の方に見せ続けるのは正直気分が良いものではありませんからね。料理を受け取って皆さんの所に戻りましょう」
『???ああ、そうだな。これ以上可愛い哀ちゃんを男共の目に晒すわけにはいかねえ』
沖「…(そう言う意味で言ったわけじゃないだがな…)」
哀「(…この人どれだけ鈍いのかしら…)」
昴の言葉の意味がイマイチ理解出来ず首を傾げてからハッとしたように俺の背後に居る哀ちゃんを一度見やり、たしかに可愛らしい彼女を狙う輩もこれだけ人が多ければ居ないとは言い切れないと数回頷いて受け取り口へと向かい、そんな俺を微妙な眼差しで見てくる2人には気づくことはなかった。