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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第12章 トライアングル


俺の仲良くしろとの言葉も意味をなさず無言で食事を再開させた二人に心の中で溜息を吐き出すと同時にマジで面倒だなッ!と心の中で愚痴る。



「………さっきの海水浴の件ですが…行ってもいいですよ」



『……どうした急に。さっきまでは行かない、駄目だの一点張りだったのによ』



「ええ。正直今でもその気持ちは変わりません。…変わりませんが……悠は行きたいのでしょ?その気持を無視したくない…ただそれだけです」


唐突の変わりように最初は驚きはしたものの何だかんだいって幼馴染にはとことん甘い彼に表情緩め、この優しさがもう少し周囲にも向いてくれたらなと思う半面今はまだこのままでもと思う俺も大概か。



『とま、そういうわけなんで俺達もその海水浴に参加させてもらうぜ』




「分かりました。子供達や蘭さん達も喜びます。…それで、車なのですが…「悠は僕の車で行くので問題ないです」……そうですか。ではそれでお願いします。集合場所や時間は悠さんの携帯に後程メールしておきますね」


『おう、頼んだ』



「はい。…この後……いえ、今日は一緒に昼食がとれて楽しかったです。また機会があれば、今度は美味しいお酒でも飲みましょう」




食事を終えて一息ついている最中に何かを言いかけて止めた昴を不思議そうに見つつまた機会があればとの言葉にとりあえず笑って返し、食事を終えて長々と男三人が居座るのも居心地が悪いので早々に席を立つ。
その際に支払いをしようとすると俺の分を誰が払うかでまたもや言い合いしそうになる二人にはさすがにいい加減にしろと一睨みきかせ、さっさと帰りたい気持ちもあったので俺が三人分の支払いを済ませたことに見るから落ち込んでいるイケメン二人。…コイツ等ほんと面倒だ…。



「…奢ってくださりありがとうございました。今度は僕が奢りますので。…それでは僕はここで、また海水浴の時に会いましょう」



『おう、こっちこそ今日はありがとな。んじゃまた!』



『ほら、俺達も帰るぞ。……昼飯食ったばっかだが…夕飯、久しぶりにお前の作った飯が食いてえんだけど』



「……ふっ、分かりました。では帰りにスーパーへ寄りましょう」



俺の言葉に漸くいつも通りの笑みを浮かべる幼馴染に仕事の三徹より疲れたなと本日何度目かの溜息を吐き出した。
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